2012/04/16
オーディオ評論家 岩井喬氏に聞く「IE 80の魅力とは」
今日は、ゼンハイザーのイヤーモニターのフラッグシップモデルIE 80をオーディオ評論家の岩井喬先生に聴いていただき、感想をいただきました(場所:ゼンハイザージャパン 青山ショールーム)
ー IE 80を聴いていただいた感想をお聞かせ下さいー
岩井さん:
ダイナミック型の高級機なので、中低域の厚みは充実しています。特に良いのがポップスやジャズなどのバラード楽曲ですね。落ち着いた低音が出るというのが一番の売りだと思います。
特にインナーイヤーのカナル型を使う人は、普段外出される時につける方も多いと思いますが、音に厚みがありながら、刺激的なところが無いので、ストレスなく長時間楽しめるサウンドを出しているのではないでしょうか。
ー聴いていたソースは何ですかー
岩井さん:
クラッシック、大編成のオーケストラやトリオ編成のジャズ、後は一般的なJポップです。
Jポップですと、どうしても高域でのシャキッとした所が欲しいという方もいらっしゃるかと思うのですが、低域のベースのビート感を大事にしたいという人には特に良いと思います。
ほど良い切れの良さ、量感の豊かさ、ボーカル帯域の安定度の高さはIE80でないと出ない厚みやボリューム感というのがあると思います。好みによって、トリムで低音域を調整する事が出来るのは他のイヤホンにはないメリットだと思います。ただ、トリムを絞り切った状態でも、中低域の厚みは十分出ているので、買った状態ですぐにつけても楽しると思います。
ーIE 8と後継のIE 80の印象の違いはー
岩井さん:
IE 8だと少し中高域が大人しい感じもあったのですが、IE 80になって、はっきりと張り良く出てくるようになりましたね。バランスも、全体のレンジ感のバランスは取れているのかなという印象です。
ー岩井さん、ありがとうございましたー
岩井 喬(いわい たかし)
1977年・長野県北佐久郡出身。東放学園音響専門学校卒業後、レコーディングスタジオ(アークギャレットスタジオ、サンライズスタジオ)で勤務。その後大手ゲームメーカーでの勤務を経て音響雑誌での執筆を開始。現在でも自主的な録音作業(主にトランスミュージックのマスタリング)に携わる。プロ・民生オーディオ、録音・SR、ゲーム・アニメ製作現場の取材も多数。小学生の頃から始めた電子工作からオーディオへの興味を抱き、管球アンプの自作も始める。 JOURNEY、TOTO、ASIA、Chicago、ビリー・ジョエルといった80年代ロック・ポップスをこよなく愛している。
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