ゼンハイザージャパン株式会社(代表取締役:宮脇精一)はNEUMANN製マイクロフォンの U 67 Setを2018年9月20日(木)に発売致します。
■製品概要
1960年から1971年まで販売されていたU 67は当時の現代音楽の形成期を通じて、スタジオの主力のマイクロフォンとして幅広く活躍いたしました。今日のレコーディング業界でもビンテージマイクとしてエンジニアが愛用しているU 67が当時の仕様のまま復刻いたしました。
■仕様・スペック
ポーラパターン:無指向、カーディオイド、双指向
周波数特性:20~20kHz
感度(1kHz,1kΩ) :15/24/16 mV/Pa
定格インピーダンス:200Ω
定格負荷インピーダンス:1kΩ
等価ノイズレベル(Aウェイト):21/17/20 dB-A
最大 SPL THD 0.5%:124 dB
S/N比:73/77/74 dB
コネクタ:マイクロフォン本体 7Pin、パワーサプライ出力側 XLR3F
重量:560g
径:56mm
長さ:200mm
Article No:008678
EAN Code:4044155223767
■同梱物
・U 67 (チューブマイクロフォン)
・NU 67 V (パワーサプライ、電源ケーブル付属)
・UC 5 (7Pinコネクションケーブル)
・Z 48 (ショックマウント)
・ビンテージケース
■U 67 Q&A
Q:新しいU 67と1960年代のU 67の設計に関して
A:この度販売するU 67はコピーやクローンではなく、当時のU 67とまったく同じ仕様に作られたオリジナルマイクロフォンです。
出力トランスなどの主要部品は、当時の生産図面に従って製造されています。
また、U 67に搭載されているK 67のラージダイヤフラムコンデンサカプセルは、現行製品のU 87 Aiで使用されているので、今日まで常に生産され続けております。
新しいU 67の周波数特性は、1960年から1971年に販売していたU 67の周波数特性と同じです。(当時のU 67の状態が良好な場合)
尚、1992年に限定生産されたU 67はわずかに明るい特性に調整されております。
新しいU 67では調整はされておらず、1960年代のU 67本質的に同じリニアレスポンスとなっております。
U 67は大型カスタム設計の出力トランス、大量のチューブの中からセレクトされた高品質のチューブ、再設計されたトロイダルトランスを備えた電源など、非常に高価な部品が含まれています。
現在、U 67は特別に訓練された技術者3人のみによって製造されております。
Q:現行の電源のNU 67 Vはスイッチング電源ですか?
A:いいえ。U 67用の古い電源と同様に、NU 67 Vは、1992年のNU 67 Aと同様に、トロイダルトランスを備えたリニア電源です。
Q:新型のNU 67 V電源を1960年代のU 67で使用できますか?
A:はい。NU 67 Vは、1960年代のU 67と互換性があります。
フィラメント電流能力が高いため、フィラメント電圧を一定に保ちながら、チューブに電流を供給します。
Q:新しいU 67で古いNU 67(1960年代)およびNU 67 A(1992年)電源を使用できますか?
A:いいえ。現行のチューブでは、わずかに高いフィラメント電流が必要となり旧式のNU 67電源では提供できません。
仮に用いた際、新しいチューブを著しく過熱するため、動作中に上昇する過剰ノイズが発生する可能性があります。
Q:1960年代のU 67マイクロフォンに新しいNeumannのEF86チューブを使用できますか?
A:はい。新型のNU 67 V電源のみで使用できます。旧式の電源を用いると新しいチューブを大幅に過熱するため、動作中に上昇する過剰ノイズが発生する可能性があります。
Q: 現行のU 67でデットストック(NOS)EF86チューブを使用できますか?
A:はい。可能です。新しい電源は古いチューブを過熱しません。
フィラメント電圧を一定に保ちながら、チューブが必要とする電流を供給します。
ただし、すべてのEF86チューブがマイクロフォン用に適合しているわけではありません。
最小のノイズと最適な音を得るためには、チューブをテストして、さまざまな特性を選択する必要があります。