ゼンハイザーのヘッドセット製品のバリエーションは非常に豊富です。それを選択するためのいくつかのポイントを紹介します。
開放型ヘッドフォンか密閉型ヘッドフォンか
ヘッドフォンのタイプは開放型・密閉型二つのタイプのヘッドフォンがあります。
ノイズ(観客の声援や会場のSRなど)や温度・湿度などの環境、装着者と制作チームのコミュニケーション方法などを考慮して選択してください。
開放型ヘッドフォンは軽量性・通気性に優れ、長時間の使用や蒸れなどのストレスが軽減されます。また構造上外からの音が入ってくるので、装着者はコミュニケーション用の回線を専用で用意していなくても、制作チームとのコミュニケーションがとりやすくなります。
密閉型ヘッドフォンは文字通り密閉性に優れ、環境ノイズが大きい場所でもしっかり音声をモニターすることができます。特にHMD 25-1シリーズの登場以降、欧州・米国では密閉型のヘッドセットがスタンダードになり、近年のモデルは装着性が改善され、今後ヘッドセットラインナップの中心となるでしょう。
その密閉型ヘッドフォンの中でも、耳を覆う部分イヤーカップの形状によってオンイヤー型とアラウンドイヤー型の2種類があります。アラウンドイヤー型はオンイヤー型と比較し、耳へ接する面積も大きく密閉性が高く、また側圧が分散されることにより装着感が良くなっています。
密閉型ヘッドフォンのラインナップの一部にはヘッドフォンにノイズキャンセリング機能のついたモデルもあります。
マイクロフォンの種類
ファンタムが供給可能な状況ではコンデンサーマイク搭載モデルの選択も可能です。コンデンサーマイクの広いダイナミックレンジは音質のさらなるグレードアップに寄与するでしょう。
騒音の大きい環境ではダイナミックマイクの方がマイクに入り込む外部騒音が気にならないというケースもあります。
モジュラーケーブル
一部モデルを除き、ケーブルは別途選択が必要です。接続機器のコネクタ仕様とピンアサインを確認して最適なものを選んでください。またラインナップにないコネクタでも先バラケーブルを選択し別途コネクタを取り付けることで接続を実現させることができます。