MKH 8000シリーズはゼンハイザーが1945年の創立より培ってきたマイクロフォン製造技術すべてを投入して製造されたハイエンドマイクロフォンラインナップです。空間の音圧変化を色づけなく、正確に捕捉することが可能です。また従来のMKH RFテクノロジーを引継ぎ、圧倒的な自己雑音比、天候への耐性を実現しており、そのサウンドクオリティは進化するデジタル録音技術さえ実感させてくれるでしょう。
軸外応答の改善とマルチチャンネル
従来指向性の制御が重視される中、軸から外れた音の周波数応答は軽視されており、正面の音源以外が破綻してしまうケースもありました。しかしマルチチャンネルによるステレオ・サラウンドの録音が普及した現在、軸外応答の改善は必須のものとなっています。
そこで8000シリーズのマイクロフォンは従来のMKHシリーズ製造用件の中に「高い軸外応答リニアリティ」を加え開発が行われました。これにより単体として優れたマイクロフォンであるだけでなく、音声をミックスしたときに複数のマイクロフォンが互いに不要な干渉することがなくなったのです。
小型化・モジュラー化による可能性の拡大
8000シリーズのラインナップは特定用途に正確に音を捕捉するトランスデューサーとしてあらゆる用途への使用が可能です。そこでその実力があらゆる用途で発揮されるように、「カプセル+プリアンプ」と「コネクタ」のモジュラー式を採用しました。
供給される様々なアクセサリーと組み合わせて、ホール録音やアンビエンス収録、スポーツ中継などあらゆるアプリケーションにおいて、最適な形状を選択することが出来るのです。
モジュラーシステムについて
MKH 8000シリーズはヘッド(MKHC 80X0)とXLRコネクタ(MZX 8000)を分離して、よりコンパクトに使用することできるモジュラーシステムを採用しています。
現在ではマイクカプセルとマイクプリアンプを分離できるタイプのマイクロホンは市場に多く存在しますが、MKH 8000シリーズの大きな違いとして、ヘッド側にプリアンプを搭載していることがあります。プリアンプでマイクレベルに増幅された非常に強い信号を送り出すことができるので、モジュラーシステムを活用し、様々なアクセサリーを接続する場合でも、モジュラーシステムを使用しない場合と全く同様の安定した性能を発揮できます。
ヘッドとXLRコネクタはSennheiser独自のMZLコネクタを採用しておりシステムの小型化を実現しています。
例えばコンサートステージでマイクロホンをより小さく見せたいときや映画・ドラマ収録の際に非常に狭い室内でブーミングを行わなくてはならないときなどに貢献できるでしょう。
関連リンク
8000シリーズのアクセサリーマトリクス
MZD 8000 デジタル モジュール
デジタルマイクロフォンとは
ラインナップ
<シングル>
MKH 8020:オムニダイレクショナル
MKH 8040:カーディオイド
MKH 8050:スーパーカーディオイド
MKH 8090:ワイドカーディオイド
MKH 8060:ショットガン、ローバー
MKH 8070:ロングショットガン、ローバー
<ステレオペア>
MKH 8020 Stereo Set:MKH 8020のステレオペアセット
MKH 8040 Stereo Set:MKH 8040のステレオペアセット
アクセサリー(モジュール)
MZD 8000:デジタルモジュール
MZF 8000:フィルターモジュール(PAD,Low-cut)
アクセサリー(フロアスタンド)
MZE 8015:スイベルチューブ(15cm)
MZE 8030:スイベルチューブ(30cm)
MZE 8060:スイベルチューブ(60cm)
MZE 8120:スイベルチューブ(120cm)
MZEF 8030:バーティカルスタンドバー(30cm)
MZEF 8060:バーティカルバー(60cm)
MZEF 8120:バーティカルスタンドバー(120cm)
MZFS 8000:フロアスタンドベース
MZL 8003:延長ケーブル(3m)
MZL 8010:延長ケーブル(10m)
MZGE 8000:スイベルチューブアダプタ(1本用)
MZGE 8002:スイベルチューブアダプタ(2本用)
アクセサリー(その他)
MZS 8000:ショックマウント
MZQ 8001:ミニクリップ
MZH 8000:シーリングマウント
MZT 8000:テーブルスタンド
MZT 8001:テーブルスタンド(クリアベース)
MZG 8000:スイベルジョイント
MZS 31:テーブル埋め込みショックマウント
MZW 8000:8020/40/50/90用ウィンドスクリーン
MZQ 8000:マイククリップ